第11章 最終決戦の後…
その夜――。
ようやく炭治郎たちが帰り、縁側には静けさが戻っていた。
「……やっと二人きりだァ」
実弥がぼそりと呟く。
「ふふっ。待たせちゃったね」
飛羽が隣へ座ると、実弥はその肩を引き寄せた。
「……今日は邪魔が多すぎた」
「私も、もっと実弥と一緒にいたかった」
飛羽が見上げる。
実弥は少し黙ってから、そっと頬に触れた。
「……飛羽」
「ん?」
「俺ァ、大事なもんを失いたくねェ」
「私も」
額を寄せる。
そして――唇が重なった。
一度離れても、また自然に引き寄せられる。
「……もう一回」
「欲張りだね、実弥」
「うるせェ」
そう言いながら、今度は飛羽から唇を重ねる。
抱きしめる腕に力がこもり、二人の距離はさらに近くなっていく。
「……今日は、離さねェからなァ」
「うん……」
その夜、二人は誰にも邪魔されることなく、互いの温もりを確かめ合った。
――そして翌朝。
「……ん……」
飛羽が目を覚ますと、隣にはまだ眠っている実弥。
「……ふふ」
昨夜のことを思い出し、飛羽は頬を赤くする。
すると実弥が薄く目を開けた。
「……何笑ってんだァ」
「幸せだなって」
「……そうかァ」
実弥は眠そうに飛羽を抱き寄せる。
「なら、もう少し寝てろォ」
「うん」
朝の光の中、二人は寄り添ったまま、穏やかな時間を過ごした。