第11章 最終決戦の後…
数日後――。
久しぶりに皆が集まった席で、飛羽は何気なく周囲を見渡していた。
「……なんか、みんな幸せそうだね」
蜜璃と伊黒は寄り添い、実弥も飛羽の隣にいる。
そこへ――宇髄天元がやって来た。
「おう! 随分と賑やかじゃねぇか!」
「宇髄さん!」
すると、宇髄の後ろから須磨、まきを、雛鶴の三人も現れた。
「実はなァ――」
宇髄が腕を組み、得意げに笑う。
「三人とも、めでたく懐妊した!」
「「「ええええ!?」」」
飛羽が目を丸くする。
「三人とも!?」
須磨は泣きながら宇髄に抱きつく。
「嬉しいですぅぅ!」
「うるせぇぞ、須磨!」
「宇髄さん、嬉しそう……」
飛羽が笑うと、実弥も呆れたように鼻を鳴らした。
「派手に家族増やしやがってェ……」
「当然だ! 俺は派手に幸せになる男だからな!」
そんな騒ぎの中――。
しのぶが静かに現れた。
「皆さん、随分と楽しそうですね」
その隣には――冨岡義勇。
「……あれ?」
飛羽が二人を見る。
「しのぶ、冨岡さんと一緒に来たの?」
「ええ」
しのぶが微笑む。
義勇も無言で頷いた。
「……まさか」
飛羽の目が輝く。
「二人も結ばれたの!?」
しのぶは少しだけ頬を染めた。
「……はい。少し前に」
「…………」
一瞬、全員が固まる。
「えええええ!?」
飛和が叫ぶ。
蜜璃も大喜び。
「きゃああ! おめでとうございます!」
伊黒は静かに頷き、実弥は呆れ顔。
「次から次へと……」
「不死川さんも人のこと言えませんよ?」
しのぶが笑う。
「……チッ」
義勇は静かにしのぶを見る。
「胡蝶は俺が守る」
「冨岡さん……」
二人の間に漂う穏やかな空気。
飛羽は思わず笑った。
「……あたしが知ってる未来、完全に変わっちゃったね」
実弥が隣で肩をすくめる。
「だったら、これでいいだろォ」
「うん!」
飛羽は笑顔で頷く。
鬼のいない世界で――。
かつて戦った仲間たちは、それぞれの大切な人と新しい人生を歩み始めていた。