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一期一会【鬼滅の刃 不死川実弥夢】

第9章 柱稽古……とは?そして…


柱稽古の道場――。

いつものように、実弥の怒号が響いていた。

「まだ動けるだろォ! 立てェ!!」

隊士たちが必死に木刀を握る中――。

「おい!」

突然、伊之助が道場へ入ってきた。

「俺もやるぞォ!!」

「……嘴平かァ」

実弥が睨む。

伊之助は猪の頭を被ったまま、木刀を構えた。

「お前が一番強ぇんだろ!? なら俺様と勝負しろ!」

「上等だァ」

実弥が木刀を構える。

飛羽が慌てて割って入る。

「伊之助、ここは実弥の稽古だからね? 勝負じゃなくて打ち込みだよ」

「細けぇことはいいんだよ!」

「細かくないよ……」

開始直後。

「うおおおお!!」

伊之助が猛然と突っ込む。

「猪突猛進!!」

「……遅ェ!」

実弥の木刀が伊之助の肩を打つ。

「ぐおっ!?」

「次ィ!」

「まだだァ!!」

伊之助は倒れてもすぐ立ち上がる。

「もう一回だ!!」

飛羽は思わず笑った。

「伊之助、根性あるね」

「当然だ! 俺様は山の王だからな!」

「じゃあ、もっといけるね?」

「おう!」

しかし――。

三十分後。

「……」

伊之助が床に倒れていた。

「……まだ……やれる……」

「伊之助、目が死んでるよ」

「目なんか見えねぇだろォ……」

実弥が呆れたように呟く。

それでも伊之助は起き上がろうとする。

「まだだ……俺様は……」

「よし!」

飛羽が桶を持ち上げる。

「起きろー!」

ザバァッ!!

「冷てぇぇぇ!!」

水を浴びた伊之助が飛び起きる。

隊士たちは震えながら見守っていた。

(伊之助でもこうなるのか……)

飛和はおはぎを差し出す。

「はい、ご褒美」

「おはぎ!?」

伊之助が飛びつく。

「うめぇ!!」

「……切り替え早ェなァ」

実弥が呆れる。

その横で炭治郎が嬉しそうに笑う。

「伊之助も一緒なら、みんな頑張れそうですね!」

「そうだね」

飛羽が頷く。

だが実弥は腕を組む。

「明日から嘴平も追加だァ」

「「ええええ!?」」

伊之助だけが嬉しそうに叫んだ。

「望むところだァ!!」

――こうして、無限打ち込み稽古はさらに地獄と化した。
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