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一期一会【鬼滅の刃 不死川実弥夢】

第2章 全てはここから。


藤の花の家紋の家。

飛羽が縁側で休んでいると――

「――飛羽〜〜!!」

「……え?」

玄関の戸が勢いよく開いた。

「お前はァァァ!!」

鬼のような形相で現れたのは、鋼鐵塚蛍だった。

「……兄貴?」

「誰のせいで俺がこんなところまで来たと思ってる!!」

蛍はズカズカと飛羽の前まで歩き、一本の刀を差し出した。

「ほら! お前の刀だ!」

「……ありがとう」

飛羽が受け取って鞘から抜いた瞬間――

刀身が淡く輝いた。

「……え?」

周囲にいた人々が息を呑む。

峰の部分は、まるで透明な水晶のように透き通っている。

そして刃先は――

波打つような形をした、透き通った緑色。

光を受けるたび、緑の刃が水面のように揺らめいて見える。

「……な、なんだこの色は!?」

蛍でさえ、完全に言葉を失っていた。

「俺が作った試作品に、こんな変化が……?」

飛羽は刀を掲げる。

「……綺麗」

思わず呟いた。

周囲からも驚きの声が上がる。

「こんな日輪刀、見たことがない……」

「まるで透明な宝石みたいだ」

蛍は刀をじっと見つめたあと、飛和を見る。

「……お前、何をした?」

「何もしてないよ?」

「そんなわけあるかァ!!」

いつもの怒鳴り声に、飛羽は苦笑する。

「でも……あたし、この刀好き」

「……そうかよ」

蛍はため息をつきながらも、どこか誇らしげだった。

「なら大事に使え」

飛羽は刀を鞘へ収める。

透明な峰と、波打つ緑の刃。

それはまるで――

まだ誰も知らない、飛羽自身の力を映しているようだった。
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