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一期一会【鬼滅の刃 不死川実弥夢】

第8章 柱稽古……とは?


夜の屋敷。

縁側で飛羽と実弥が並んで話している姿を、廊下の陰から炭治郎たちが偶然見つけた。

「……あれ?」

炭治郎が足を止める。

その後ろから隊士たちも顔を出した。

「どうしたんですか?」

「……静かに」

炭治郎が小声で言う。

飛羽が実弥に何か話しかけ、実弥がぶっきらぼうに返している。

けれど――二人とも、いつもの任務中とは明らかに雰囲気が違う。

隊士Aが小声で呟く。

「……やっぱり付き合ってるんだな」

「この前、本人たちが認めてたじゃないか」

「でも実際に見ると……なんか凄いな」

「不死川さんがあんな顔するんだ……」

「声、大きい!」

全員が慌てて口を押さえる。

炭治郎は二人をじっと見つめていた。

「やっぱり、二人からする匂いが似てる……」

「炭治郎、それ今言わない方がいいぞ」

隊士の一人が必死に止める。

「どうして?」

「不死川さんに聞かれたら大変だから!」

その時――。

「……おい」

「「「!!」」」

実弥がこちらを振り返った。

全員が一斉に物陰へ隠れる。

「……気のせいかァ?」

飛羽が不思議そうに尋ねる。

「さあなァ」

実弥は再び飛羽へ向き直る。

物陰では隊士たちが胸を撫で下ろしていた。

「危なかった……」

「でも、なんか微笑ましいな」

「うん。あの二人、思ったより仲良いんだな」

炭治郎も嬉しそうに頷く。

「実弥さんも飛和さんも、幸せそうで良かったです」

「炭治郎、声!」

「……あ」

その瞬間。

「テメェらァ!!」

実弥の怒声が屋敷中に響き渡った。

「逃げろぉぉ!!」

隊士たちは一斉に走り出す。

飛羽は縁側で笑いながら呟いた。

「……柱稽古って、大変だねぇ」

「テメェも笑ってねェで追えェ!」

「はいはい」
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