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一期一会【鬼滅の刃 不死川実弥夢】

第8章 柱稽古……とは?


柱稽古の休憩中――。

「飛羽さぁぁぁん!!」

突然、善逸が道場へ飛び込んできた。

「えっ?」

次の瞬間、善逸が飛羽に抱きつく。

「もう無理ですぅぅぅ!! 俺は限界なんです!! 足が動かない! 死ぬぅぅ!!」

「ちょ、善逸! 離れて!」

「嫌です! 飛羽さんだけが俺の味方ですぅ!」

「……我妻ァ」

低い声が響く。

「ひっ……」

実弥がゆっくり立ち上がった。

「テメェ……誰に抱きついてやがる」

「ち、違います! これは救命行動で――」

「追加だァ」

「え?」

「打ち込み、もう百回追加」

「ぎゃああああ!!」

善逸は飛羽から飛び退いた。

「無理! 絶対無理!!」

「逃げんじゃねェ!」

「失礼しまぁぁぁす!!」

善逸は道場から全力で逃走した。

「待てェ!!」

実弥が追いかける。

しかし善逸は必死に走り続け、その先で炭治郎と鉢合わせした。

「善逸?」

「炭治郎! 助けてくれぇぇ!!」

「どうしたんだ?」

「不死川さんが鬼みたいな顔で追ってくる!!」

その直後、実弥が追いつく。

「テメェら、そこで何してやがる」

「実弥さん……!」

炭治郎が振り返る。

実弥は炭治郎を睨みつけた。

「炭治郎。俺ァ、テメェのことを認めちゃいねェからなァ」

「俺も不死川さんのことは認めてません!」

「……あァ?」

「禰豆子を刺したじゃないですか!」

「テメェ……まだ言いやがるかァ!」

実弥の額に青筋が浮かぶ。

「ちょっと! 不死川さん、落ち着いてくださいぃぃ!!」

善逸が必死に止める。

「うるせェ! テメェも戻ってこい!」

「嫌だぁぁぁ!!」

善逸は再び逃走。

飛羽は道場からその様子を見ながら、呆れたように笑った。

「……今日も平和だなぁ」

「どこがだァ!!」

実弥の怒声が、道場いっぱいに響き渡った。
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