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一期一会【鬼滅の刃 不死川実弥夢】

第7章 刀鍛冶の里へ…


飛羽は縁壱零式の前に立った。

「久しぶり。相手してもらうよ」

六本の腕が一斉に動く。

だが――。

「……見える」

飛羽は実弥との稽古で叩き込まれた反応速度を活かし、次々と攻撃を受け流していく。

「すごい……!」

炭治郎が目を見開く。

「これくらいなら、まだまだ!」

縁壱零式の攻撃がさらに速くなる。

飛羽も負けじと踏み込み、最後の一撃を受け止め――。

「――せぇいっ!」

勢い余って刀を振り抜いた。

ガキィィン!!

「……あ」

縁壱零式の頭部が、真っ二つに割れた。

「……やっちゃった」

炭治郎が固まる。

「飛羽さん……」

「ご、ごめん! 修理できるかな!?」

その時、割れた頭部の中から何かが転がり落ちた。

「……刀?」

錆びついた古い刀だった。

飛羽はそれを拾い上げる。

「こんなところに……」

炭治郎が近づく。

「凄い……何百年も前の刀みたいです」

「炭治郎、これ……あんたに――」

「その刀を俺に貸せェェェ!!」

「「!?」」

森中に響く怒声。

飛羽が振り返る。

「……蛍?」

そこに立っていたのは、行方不明になっていた兄――鋼鐵塚蛍だった。

「蛍!?」

「その刀を研ぐ!!」

「いや、炭治郎に渡そうとして――」

「研ぐ!! 俺が!!」

蛍は飛羽の手から刀をひったくる。

「ちょ、ちょっと!」

「待ってろ炭治郎! 必ず最高の刀にしてやる!!」

「蛍! 話聞いてる!?」

蛍は聞く耳を持たず、刀を抱えて走り去っていった。

飛羽と炭治郎は、呆然とその背中を見送る。

「……相変わらずだね」

「……はい」

飛羽はため息をつく。

「まあ……あの人が研ぐなら、刀はきっと凄いものになるよ」

その頃、蛍は遠くで叫んでいた。

「待っていろォォ!! 俺の最高傑作にしてやるゥゥ!!」

刀鍛冶の里に、鋼鐵塚蛍の雄叫びが響き渡った。
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