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一期一会【鬼滅の刃 不死川実弥夢】

第6章 呪いの手紙と複雑な想い




遊郭での一件からしばらく後。

蝶屋敷で療養していた飛羽のもとへ、鎹鴉が飛んできた。

「カァ! カァ! 鋼鐵塚飛羽! 柱任命! 柱任命!」

「……え?」

飛羽は目を丸くした。

「柱……?」

後日。

緊急の柱合会議。

お館様の前に、柱たちが集まっていた。

「飛羽。此度の遊郭での戦い、そしてこれまでの功績を鑑み――君を柱に任命したい」

「……!」

飛和は深く頭を下げる。

「ありがたく、お受けします」

その瞬間。

「――反対だァ!!」

凄まじい怒声が響いた。

全員の視線が実弥へ向く。

「実弥?」

実弥は飛羽を睨みつけていた。

「こいつはまだ早ェ!」

「何言ってんのよ!」

「遊郭で何したか忘れたのかァ!? 刀も持たずに単独行動して、上弦相手に突っ込んで、毒まで喰らって死にかけただろうがァ!!」

「それは……」

「柱になったら、今以上に危険な任務を任される! また同じことしやがったらどうするんだァ!」

飛羽はむっとする。

「じゃあ、あたしが弱いって言いたいの?」

「そういう話じゃねェ!」

実弥は拳を握り締めた。

「……テメェは、自分の命を軽く考えすぎなんだよ」

一瞬、声が低くなる。

「……俺は、もう二度と――」

そこまで言って、実弥は口を閉ざした。

「……チッ」

飛羽はその横顔を見つめる。

「実弥……」

「何でもねェ!」

お館様は静かに微笑んだ。

「実弥。君が飛羽を案じていることは分かっているよ」

「……!」

「けれど、飛羽自身が柱になる覚悟を決めている」

実弥は黙り込む。

やがて――。

「……勝手にしろォ」

そう吐き捨てる。

だが、飛羽の前を通り過ぎる際、小さく呟いた。

「……絶対、死ぬんじゃねェぞ」

「うん」

「……『はい』だァ」

「はい!」

こうして、飛羽は新たな柱となった。

そして数日後。

刀鍛冶の里で、炭治郎の刀を巡る騒動が起こり始める。

「……刀鍛冶の里、か」

飛羽は新たな任務を聞き、目を細めた。

その先で待つものが何なのか――まだ誰も知らなかった。
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