第5章 遊郭潜入!
妓夫太郎の鎌が飛羽へ迫る。
「飛羽さん!」
その瞬間、ひらりと三本のクナイが飛んできた。
「チッ!」
妓夫太郎が鎌で弾く。
「今のうち!」
屋根の上から姿を現したのは、宇髄の嫁たち――雛鶴、まきを、須磨だった。
「三人とも……!」
「飛羽さん、こっちは任せて!」
雛鶴が次々とクナイを投げ、妓夫太郎の動きを牽制する。
「助かる!」
飛羽が踏み込んだ。
しかし、堕姫の帯が横から襲いかかる。
「させない!」
まきをが帯を受け止める。
「飛和さん、今!」
「ありがとう!」
飛羽は一気に距離を詰める。
そのとき――。
「……善逸!?」
屋根の上で、善逸が眠ったまま動いていた。
「寝たまま戦ってる!?」
「すげぇ……!」
伊之助が驚く。
さらに瓦礫の向こうから炭治郎が飛び出してきた。
「飛羽さん!」
「炭治郎!」
「俺たちも加勢します!」
伊之助も二刀を構える。
「俺もいるぞォ!」
「頼もしい!」
宇髄が二本の刀を構え直す。
「全員揃ったなァ!」
妓夫太郎が舌打ちした。
「チッ……ぞろぞろ増えやがって」
堕姫も帯を操りながら叫ぶ。
「お兄ちゃん! みんな殺して!」
「言われなくても分かってるよォ!」
二体の鬼が同時に襲いかかる。
飛羽は妓夫太郎へ、炭治郎と宇髄もそれぞれ迎え撃つ。
一方、伊之助は堕姫の帯を斬り裂き、眠った善逸が雷のような速度で駆け抜ける。
「――霹靂一閃!」
「す、すごい……!」
飛羽が思わず目を見開く。
雛鶴たちも援護を続ける。
「飛羽さん、右!」
「了解!」
飛和は身を捻って鎌をかわし、そのまま妓夫太郎の懐へ潜り込む。
「今度こそ――!」
刀が閃く。
しかし妓夫太郎は笑った。
「そう簡単にゃ、いかねェよォ!」
血の刃が炸裂する。
「全員、避けろォ!」
宇髄の叫び声と同時に、遊郭全体が爆ぜた。