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一期一会【鬼滅の刃 不死川実弥夢】

第5章 遊郭潜入!




遊郭。

夜の街に、派手な三味線の音が響いていた。

「……ここが遊郭か」

飛羽は目の前の煌びやかな街並みを眺め、隣に立つ炭治郎たちへ視線を向ける。

「派手だなァ……」

そう呟いたのは宇髄天元だった。

今回の任務は、宇髄の嫁たちが潜入している遊郭で消息を絶ったことから始まった。

そして――。

「お前ら三人は女装して潜入する」

「「「ええっ!?」」」

善逸が絶叫した。

飛羽は腕を組み、じっと宇髄を見る。

「……あたしは?」

「お前も潜れ」

「なんであたしまで」

「情報収集できる奴が一人でも多い方がいい。何より、お前は酒好きだろ?」

「それ任務に関係ある?」

「ある。遊郭じゃ酒の席も多いからな」

「……なるほど」

妙に納得してしまった。

一方、炭治郎は女装姿で固まっている。

「飛羽さん……似合ってます!」

「炭治郎、あんたも似合ってるよ」

「本当ですか!?」

「うん。女の子にしか見えない」

炭治郎の顔がぱっと明るくなる。

その横では善逸が泣き崩れていた。

「なんで俺までぇぇぇ!!」

「うるせェぞ」

低い声が響く。

実弥だった。

今回、実弥は遊郭の外側で別任務を受けており、潜入には同行しない。

飛羽が振り返る。

「実弥」

「……死ぬんじゃねェぞ」

「そっちもね」

「テメェは特に無茶するからなァ」

実弥は飛和の額を指で軽く小突いた。

「何かあったら、勝手に突っ込まずに宇髄に従え」

「分かってるって」

「本当かァ?」

「……たぶん」

「たぶんじゃねェ」

呆れたように睨まれる。

飛羽は笑った。

「大丈夫。あたし、ちゃんと帰ってくるから」

その言葉を聞いて、実弥は一瞬だけ黙る。

「……約束だァ」

「うん」

二人の間に、短い沈黙が落ちる。

だが――。

「おいおい、別れの時間は終わりだ!」

宇髄の声が響いた。

「任務開始だ!」

こうして、炭治郎、善逸、伊之助、そして飛羽は遊郭へ潜入する。

しかし――。

華やかな街の裏側では、すでに上弦の鬼が動いていた。

そして飛羽たちはまだ知らない。

この遊郭で待ち受ける敵が、これまで遭遇した鬼とは比べ物にならないほど強大な存在だということを――。
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