第4章 機能回復訓練。そして…
無限列車――夢幻の夜
無限列車が夜の闇を駆け抜ける。
「うまい!」
煉獄が弁当を次々と平らげる隣で、飛羽は苦笑していた。
「煉獄さん、本当に食べるね……」
「うむ! 腹が減っていては戦えん!」
炭治郎たちも笑っていた――その時。
飛羽の瞼が、急激に重くなる。
「……眠い……?」
気づけば、意識が闇へ沈んでいた。
――夢。
そこには、懐かしい景色があった。
けれど飛和は違和感に気づく。
「……これ、夢だ」
自分が異世界から来たことを思い出した飛和は、夢の中で刀を抜く。
「私が欲しいのは、こんな世界じゃない!」
刃を自分の手へ突き立てる。
――目が覚める。
車内では、炭治郎たちも眠らされていた。
「炭治郎!」
飛羽が起こそうとした瞬間、魘夢の血鬼術による糸が襲いかかる。
「酒の呼吸――陸ノ型・百鬼夜行酒!」
無数の斬撃が魘夢の攻撃を断ち切る。
「……起きたのかい?」
魘夢が笑う。
「悪い夢だったね」
「悪いけど、夢を見る暇もないんだよ!」
飛羽が斬り込む。
しかし、魘夢の本体は列車そのもの。
「この列車と一体化したんだ…!」
炭治郎が叫ぶ。
乗客を守りながら、五人は鬼の頸を探す。
「俺が前方を守る!」
煉獄が炎のように駆ける。
「飛羽、後方を頼む!」
「了解!」
飛羽は刀を振るい続ける。
「酒の呼吸――肆ノ型・酔霞乱舞!」
揺らめく身体が、襲い来る肉塊を次々と斬り裂いていく。
そして炭治郎が魘夢の頸へ辿り着く。
「ヒノカミ神楽――!」
一閃。
列車が大きく揺れ、魘夢が断末魔を上げた。
「終わった……?」
しかし、その直後。
森の奥から、凄まじい殺気が走った。