• テキストサイズ

一期一会【鬼滅の刃 不死川実弥夢】

第3章 地獄の稽古と那田蜘蛛山




那田蜘蛛山での一件で。

飛羽は隠に連れられ、両手を縛られたまま柱合会議の場へ連れてこられた。

「……面倒なことになったなぁ」

その時――

「お館様の御成りです!」

産屋敷耀哉が現れ、柱たちは一斉に頭を下げる。

「おはよう、みんな。今日は良い天気だね」

実弥も深く頭を下げる。

「お館様におかれましてもご壮健で何よりです。ますますのご多幸を切にお祈り申し上げます。」

「ありがとう、実弥」

やがて全員が顔を上げる。

「では、今日の議題に入ろう」

お館様の視線が飛和へ向く。

「飛羽。前へ」

「……はい」

飛羽が進み出る。

「那田蜘蛛山で、君は鬼殺隊の隊士である竈門炭治郎と、その妹である鬼・禰豆子を庇ったそうだね」

「……はい」

その瞬間。

「飛羽!!」

実弥の怒声が響いた。

「何で鬼を庇ったァ!! しかも胡蝶の前に立って、あいつらを逃がしただとォ!?」

「だって、禰豆子は人を襲ってなかったし――」

「そういう問題じゃねェ!!」

実弥が一歩詰め寄る。

「お前、自分が何したか分かってんのかァ!?」

飛羽は黙り込む。

「柱に逆らって、鬼を庇って……もしお前まで殺されてたらどうするつもりだったァ!」

「……ごめん」

「謝って済むかァ!」

実弥の拳が震える。

しかし、その怒りの奥には明らかな心配が滲んでいた。

「……死ぬところだったんだぞォ」

「……実弥」

「俺がどれだけ心配したと思ってやがる……!」

飛羽は目を伏せる。

「……ごめんなさい」

「次に同じことしやがったら――俺が直接、説教してやるからなァ」

「……はい」

お館様が静かに二人を見つめる。

「実弥。飛羽を責める気持ちは分かるよ」

実弥は頭を下げる。

「……申し訳ございません」

「けれど、飛羽にも理由があったんじゃないかな?」

飛羽は顔を上げる。

「はい。私は……禰豆子が人を襲わない鬼だと知っていたからです」

柱たちの視線が集まる。

お館様は穏やかに微笑んだ。

「ならば、飛羽。君自身の言葉で説明してくれるかな」

「……分かりました」

こうして、柱合会議が始まった。
/ 98ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp