• テキストサイズ

【鋼の錬金術師】紅の幻影

第15章 ダブリスの獣たち








考えがまとまらないけれど、これだけはわかる。
とてもじゃないが分が悪すぎる。
私はゆっくりと小柄な男の上から身体をどかすと「話がわかるじゃねえか」とそいつは笑った。

「彼をどうするつもりですか」
「悪いようにはしねえよ。俺たちの主に会わせるだけだ」
「ならば、私も連れて行きなさい」
「あんたに用はねえんだよ。家に帰ってしょんべんして寝ろ」
「話が通じない人ですね。"連れて行け"と命令しているんです。あなたたちの主とやらの元へ。それでも聞けないと言うのであれば、この場で全員殺します」
「はっ。やれるもんなら……」

乾いた音が響き火薬の匂いが漂った。
小柄な男の頬を掠める一発の銃弾。
彼らも気づいたろう。
私がわざと外した、ということを。

「………おっかねえ姉ちゃんだな」
「自負しています」
「ついて来い」

大柄な男はアルフォンスくんを担ぎ、私はその後ろに付いていった。
ここから彼らのアジトまでは遠くなかった。
デビルズネストという酒場が拠点なのか。
入り口付近や店内にいる人たちは所謂裏の人間なのだろう。
検挙されている雰囲気はないから、うまいこと酒場として経営しているんだな。

店の地下に行くと、アルフォンスくんは両手と片足を縛られ、私は両手両足を縄で縛られた。
錬金術を使えばこんな縄はすぐに解く事ができるが、監視が3人もいる中で、それは自殺行為だ。
それにアルフォンスくんに何かされるかもしれない。
今は大人しくしている方が賢明だ。








/ 470ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp