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【鋼の錬金術師】紅の幻影

第15章 ダブリスの獣たち








「さてと……。これからどうしようかな……」
「逃げるのであれば扉を錬成しますよ。真正面から対峙するのであれば、何か罠でも仕掛けましょうか?」
「落とし穴……とか?」

とりばさみでも錬成しようかと考えていた私とは違い、少年らしいアルフォンスくんの発想に、私は感心してしまった。
そうだよね。
捕まえるだけなら落とし穴でも作って、捕縛すればいいだけだ。
無駄に血を流させるようなことはしなくていい。
こういうところも本当にエドワードくんと似ている。
甘い、と大人たちは言うんだろうけど、私はその考えはなくしてほしくない。
誰だって、人を傷つけたくないし、傷つくところを見たくないんだから。
でも、それができないから、私たちは簡単な手段を取ってしまう。

「そうですね。落とし穴でも作りましょうか」

両手を合わせようとした時、配管から足音が聞こえた。
綺麗に斬り落とされた配管から、刀を持った男が姿を現した。
なんで、私たちがここにいることが分かったんだろう。
完全に撒いたと思ったのに。

男はアルフォンスくんに斬りかかるも、微かに傷がつくだけで、彼の動きを封じることはできなかった。
間合いを取る男にすかさず銃を発砲するが、簡単に避けられてしまう。
身のこなしが随分と軽い……。




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