第15章 ダブリスの獣たち
「気をつけて行っといで」
「はい!2、3日で帰って来れると思います」
「あれ、さんはついていかないんですか?」
「はい。調べたいことがありますので。エドワードくんも1人で大丈夫ですよね?」
「ああ。じゃあ行ってくる!!」
「行ってらっしゃい。お気をつけて」
バタバタと忙しなく出かけるエドワードくんを見送る私たち。
イズミさんが「いつもあんなに忙しないのか」と呟くと、
「そうなんです!あんな兄だからやっぱり誰か付いてった方がいいですよねっ!じゃっ!!ボクも行って来ます師匠!!」
ここぞとばかりに逃げようとするアルフォンスくん。
こういうところをみるとやはりエドワードくんの弟だなと思う。
強かというかずる賢いというか。
まぁ、あのイズミさんからそう簡単に逃げられるはずもなく、アルフォンスくんは大人しく私とお留守番だ。
「も私と一緒に組み手をするかい?」
「いえ、遠慮しておきます。私もそろそろ出かけてきますね!」
「さんまでボクを見捨てるの!?」
人聞きの悪いことは言わないでください。
見捨ててなどいません。
イズミさんとの組み手を譲ってあげたのです。
もたもたしていると、いつイズミさんの魔の手が伸びてくるかわからない。
私も急いで外へ出る準備をしてそそくさと逃げた。