第1章 暗闇 / 五条悟
ルンルンと鼻歌が聞こえてきそうなくらいにはご機嫌な様子の男。
ベットの上、なつの足元に座った男はなつの声が聞こえていないかのようにペラペラと一人で話を進める。
「は…?何言って……や、やだ…!」
「僕のことは悟って呼んでよ、なつ」
「あ。まって。僕だけ丸出しなのは恥ずかしいからちょっと強引だけど脱がしちゃうね」
男がなつの着ていたワンピースに手をかける。
彼とのデートのために購入した可愛らしいカシュクールワンピース。
「新品なのにごめんね。でも他の男のことを考えて買った服なんて要らないよね」
「僕がもっと可愛いワンピース買ってあげる」
なつの着ていたカシュクールワンピースはボタンで前止めされているだけの簡単に着られるものだった。
男が閉じられているボタンとボタンの隙間に両手の指を差し込むとそのままボタンごと引きちぎって下着姿を露わにさせた。
「ひっ……」
短く小さな悲鳴を漏らすなつ。
ブチブチとボタンがちぎれる音と共にボタンが弾け飛んで床に落ちて転がる音がした。
「うんうん、僕好みのかわいいブラだ」
「コレはまた付けてほしいから…っと」
男の少し冷たい手が背中に回される。
ぞわっと皮膚が粟立つ。
「や、やめ…!」
「はいはい、そこ動かないのー!」
プチンとブラのホックを外され、ブラ紐をブラのカップ部分から外すと両手の拘束を解かないまま器用にブラだけ壊さずに取り払った。
あっという間にショーツ1枚になったなつ。
「汗かいてるね。肌がしっとりしてる。もしかして緊張してる?」
「かわいい、僕のなつ」
男はなつのくびれのラインに沿って指を這わせながら甘ったらしく言う。