第2章 実は男の子でした / 狗巻棘
「……え?」
フリーズしたハムスターのように固まるなつ。
「〜♪」(にこりと笑う)
「…えっ!?こんぶ"ちゃん"…!?」
中性的な可愛らしい顔とは裏腹に華奢に見えていたその身体には程よく筋肉の付いており男らしさを感じさせる。
"彼"はズボンとパンツを脱いでTシャツと一緒にカゴにぱさ、と服を置いた。
「あっ…わわ…」
下半身に目がいってしまう。膨らみかけているソレ。
女には付いていないソレが。
え!?男の子!?どうしよう、男の子!?
一気に心臓の鼓動が増すなつ。
外されたブラで胸を隠しながら頭を回転させているとおもむろにしゃがんだ"彼"がなつのショーツに手をかけスルスルと下へ下ろしていった。
「あ、まって…!…えっ、…あっ!!!」
「…………」
ショーツに小さく染みができている。
今夜の事を想像して無意識に濡らしていたのだ。
なつと"彼"が同時にそのことに気付いた。
ぶわっと顔を赤面させてわーわー喚いてしゃがみこむなつの姿を見てふふ、と微かに声に出して笑いなつの肩をとんとんと軽く叩いては手を取り立たせてブラも取り上げてしまう。
「わ、やっ…待って!まっ」
なつがあわあわとしている間になつの洋服と下着をまとめると自分の服を入れたカゴにぽふ、と置いた。
「〜♪」
そして手を握られ浴室の中へ連れられる。
「まっ…こんぶ"ちゃん"!」
大きな声で名を呼ぶなつ。
彼がぴたりと止まって振り返った。
「おかか」
彼が初めて言葉を発した。
なつの発言を否定する様に首をふるふると振りながらおかかと言った。
「えっ…?」
「ツナマヨ〜」
なつが再びフリーズしたハムスターのように固まっていると、"彼"はシャワーを持ちお湯加減を調節し自らとなつの身体を流していく。
そしてボディーソープを手に取り泡立てるとなつの身体を撫でるように洗ってゆく。
「!?…あっ…まって…その…ん…」
ぬるぬるとしたボディソープと暖かい手の動きに思わず声が漏れてしまう。
先程までとは違う意味で心臓がバクバクとして息苦しかった。
ーーーまさか男の子だったなんて。