第9章 ただ堕ちてるだけ ※R18G
「っはあ…」
「舌を出せ」
「ふぁ…?…ん…」
唇を離した男が言う。
素直にべ、と舌を出すと再び男の唇が近づいてくる。
――――グニ"ュッ
「ーーーーーっ"!?!?」
男がなつの舌を噛んだ。
甘噛みから徐々にぐぐぐ、と力を込めて歯を突き立てられていく。
今まで与えられてきた痛みとは違う痛みに耐えられず、なつは声もあげられないまま男の着物をぎゅっと掴んで菓子を強請って駄々をこねる子供のように足を地団駄させて暴れた。
涙がぶわっと滲んできて視界が歪む。
男は伏せ目がちに舌を噛み続けている。
地団駄を踏んで暴れるなつが気に食わなかったのか尻の裂けた傷に爪を立てた。
「〜〜〜!?ん"…!…ん"!」
男は離さない。
舌を引っ込めようとすれば更に力を入れられて痛みが増すので必死に身体に力を込めて耐える。
尻から血が垂れて裏ももを伝う。
舌から血が溢れてくる。
ぽたぽたと垂れ口元を赤く染めた。
なつの生暖かい血が歯を突き立てる男の唇にも伝って男の唇の周りを赤く汚す。
「ん、」
どれくらい経ったのかわならない。
1分かもしれないし10分かもしれない。
やっと男が突き立てた歯を離して自身の唇の周りについたなつの血を親指で拭い取るとぺろりと舐めとる。
「…甘いな」
「い、いだ…うう"…っ…」
痛みに耐えきれず声を上げて泣き出すなつ。
なつの腰に回していた手を離すと崩れ落ちるようにぺたりと座り込んで痛みにグズグズと情けなく声を上げて泣く。
そんななつを特に表情を変えることも無く無表情で見下ろしながら今度は尻の傷を抉っていた手の指についた血もいやらしい舌遣いで舐めとる。
「情けなく泣いている暇があるなら早くその場に直れ」
「何をすべきか分かっているだろう」
「っう"…あ"…い"…っ」
ズビッと鼻を啜ると未だ溢れ出して止まらない涙をゴシゴシと拳で拭き、仁王立ちする男の前に正座する。
目の前には膨れ上がって上を向きそそり勃つ男の立派なモノ。