第8章 サンドバッグちゃん2
「った……あ"ぐっ…!!」
突き飛ばされて敷布団に体をたたきつけられるなつ。
先程までのプレイで身体を痛めているので全身に激痛が走る。
なんとか起き上がろうとしたところが男がなつの首を掴んで再び床へ叩きつけるように倒した。
「っ"!かはっ………!!」
そのまま上に覆い被さってきて首をギリギリと締め上げる。
なつが自身の首を絞める男の腕を掴み離してほしいと抵抗する。
その様子を見下ろす男の二つの複眼が狐を描く。
「安心しろ、俺はお前を気に入っている。悪戯に殺したりなどはせん」
「がっ…っは…!」
男の顔が○○の耳元へ近づく。
「十、九、八、七…」
色気を帯びた落ち着いた低い声でゆっくりとカウントダウンされていく。
時々熱い吐息が耳に吹きかかってゾクリとするが快感に浸る程の余裕は今のなつには無い。
カウントダウンが進むにつれて耳が遠くなっていきキーンと耳鳴りがする。
視界が溢れた涙で歪み、次第に暗く曇っていく。
生体反応で足がバタつく。
男の腕を掴む手に力がこもって爪が食い込む。
「っ…!!…ーーーっ!!」
死んじゃう、死んじゃうと叫ぼうとするも出てくるのはひゅっ、ひゅっとした呼吸音だけ。
「四、三、二…」
溢れた涙が顔を伝う。呼吸を求めるように開けられた口端から涎が垂れる。
ああもうダメだ、このまま死んじゃうんだ…。
嫌だ 怖い 怖い 怖い 怖い。