第6章 首絞め 前編
次第に耳が遠くなってくる。
頭がふわふわしてきて気持ちいい。
でもこれ以上絞め続けられたら死んじゃうかもしれない。
怖い。怖い。怖い。
快楽の中に恐怖が混ざり始めた頃、意識を手放しそうになったなつの思考を察したかの様に首を絞めていた手がぱっと離される。
「飛ぶなと言ったろう」
「はあああ…っあ、まって、すくっ…」
男の名前を呼ぶ前にまた首を掴まれた。
「やっ…ああ…ぐっ…っ!」
「ああやはりお前のその顔は唆るな」
苦しみと快楽に溺れるなつの顔を上から見下ろしながら男は楽しげに言う。