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堕ちて、求めて。

第5章 ピンク色 前編



短く返事をするとくるりと背を向けて棚からウイスキーを手に取にとりシェイカーに適量注ぐと牛乳、生クリーム、砂糖も一緒に入れていく。
そして蓋を閉めてシェイクする。

なつは両手で頬杖をついて静かにその姿を眺めていた。
いつもより酔いが回っているのか頭と身体がふわふわする。


「宿儺はさ、彼女のことすごく大切にしそうだよね」

「そうだな。俺なら好いている女の存在がありながらその気のない女と夜の街に出かけることはしないな」

「…………」


シェイカーを振りながら彼は淡々と話す。
そしてカクテルグラスに注がれるキメ細かく泡立った白いカクテル。


「これ、いつものやつ?」

「違う。これはカウボーイ」


カクテルグラスがなつの前へ差し出される。
新しいチェイサーの水のおかわりも一緒に。
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