第5章 ピンク色 前編
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なつ達がバーに入店して1時間が経過した頃。
なつは隣に座る男に半分酒の勢いを借りて想いを伝えていた。
「…ごめん。気持ちは嬉しい。でも俺好きな人がいて今いい関係を築けてきている時なんだ。だからこうして遊ぶのはいいけど気持ちには答えられない。」
しばらくの沈黙。
決して広い店では無いしガヤガヤと騒ぐような場所でもない。
なのになつには周りの客たちの会話がとても騒がしく感じた。
彼は他の客のカクテルを作るために棚からリキュールを選びながら横目でなつ達を見ていた。
「…そっか!好きな人いたんだね!しかも付き合えそうなの!?」
「………うん」
「それならわたし応援してるよ!幸せになってね!」
にぱっ!と笑うなつ。