第1章 船旅と出会い
「まず、お前等の名前を聞こうか」
操縦室に着くなり、金髪美人、ゴン、私、サングラスの順番に並ばされた。
リツは私の後ろで座っている。
「オレはゴン!」
「私の名はクラピカ」
「オレはレオリオという者だ」
「シキです。この子はリツ」
私たちが名前を伝えると、船長は「何故ハンターになりたいか?」と聞く。それに突っかかったのはレオリオ。
「試験官でもねーのに偉そうに聞くんじゃねぇ!」
船長の態度がどうも気に入らないらしい。いちいちそんな反応していて疲れないのだろうか。
「いいから答えろ」
「オレは親父がハンターなんだ」
最初に答えたのはゴン。父親が魅せられたハンターという仕事が気になってくじら島から出てきた、ときらきらした瞳で答えた。
それを聞いた船長は心当たりが確信に変わった、とでもいうような表情を見せる。
「私はハンターになりたい理由じゃないんだけど、いい?」
「そりゃあオレの気分次第だな。とりあえず言ってみろ」
気分次第で落とされても困るのだが、それらしい嘘も思いつかないので正直に言うことにした。
「試験受けてこいって言われたから受けに来た」
「ほう」
「おい、ガキ共!!」
今度は素直に理由を話した私とゴンが気に触ったようだ。ってかガキ共って。もしかしなくてもゴンと似たような歳だと思われてるな。身長が同じくらいなだけだろふざけんな。
「横から勝手に答えてんじゃねぇ!」
「いいじゃん理由を話すくらい」
「そうそう。大体この人達ハンターの雇われでしょ。実際私たちより偉いし」
「協調性のない奴らだな。オレは嫌なんだよ」
「じゃあアンタだけ黙ってなよ」
「んだと!?」
身勝手なレオリオの言い分に言い返すと、今まで黙っていたクラピカが口を開いた。
「私もレオリオに同感だな」
「おい!てめぇも歳下だろ!オレを呼び捨てにしてんじゃねぇ!」
つまらない事ばかり気にする小さい奴だ。
クラピカは気にかけることなく話し続ける。
「最もらしい嘘をついて嫌な質問を回避するのは容易い。しかし、偽証は最も恥ずべき行為だ。かと言って、正直に告白するには私の志望動機はあまりに私の心に深く関わりすぎている」
要するに、嘘もつきたくないし正直に言いたくもないよ、ということらしい。実に回りくどい。