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ミオソティス【狩人】

第1章 船旅と出会い


中にいた殆どがギブアップの顔をしているがよく見ると数人、平気そうにしている志願者がいる。


まず1人、ハンモックの上で本を読みふけている金髪の…おそらく、青年。中性的な顔立ちで美人だから定かではない。
この揺れのなかでよく本が読めたもんだ。

金髪美人の奥にはスーツにサングラスの青年、というかおっさん。積んである青リンゴを勝手に食べて酸っぱいと文句を垂れている。

そして嵐を言い当てたゴン。
揺れに酔った志願者に薬草や水を渡して手当をしている姿がちょっと立派すぎて私泣きそう。
ハンター試験に向かう間にもライバルを出し抜きたい奴なんて山ほどいるだろうに、なんて良い子だろう。献身的な彼の姿はもはや天晴れ。


ゴン達の姿を見て船長は満足そうに笑う。


「ご満悦ですね」
「骨がある奴が居た方が面白ぇだろ。おい、アイツら集めて操縦室に来いって伝えとけ」
「え」


それだけ言うと船長は部屋を出ていってしまった。

なぜ私に頼むのか。いや丁度良かったんだろうけど。
面倒くさいし無視したいところだが、ここはハンター試験に向かう船で彼は船長だ。試験に関係ないとは言えないし、落とされることだって有り得る。変に反抗せずに言うことを聞いておいた方が利口。


「リツはここに居て」
「わんっ」


まずは金髪美人に近づく。


「ねぇ、お兄?さん」
「疑問符の意味はあえて聞かないでおいてやろう。私に何か用か?」
「そりゃどーも。船長が操縦室に来いだってさ」
「ふむ…分かった。ありがとう」


堅物そうな物言いをするが思ったより話は分かるというかお礼はちゃんと言うタイプらしい。
さて次はサングラス。


「ちょっとそこのお兄さん」
「あ?なんか用かよ」
「船長が操縦室に来いってよ」
「なんだぁ?人を呼びつけやがって何様だ」
「私に言われても困るから文句あるなら直接言ってよ」


ブツブツと文句を言いながらサングラスの男も部屋を出て行った。文句を言う割には意外と素直なようだ。


「ゴン、看病お疲れ様。船長が呼んでるから行こう」
「分かった!ありがとう!」


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