第11章 毒
ざわめきが瞬時にピークに達し罵詈雑言がとぶ。ケフカ様は涼しい顔をしていたが一人の兵士の足が浮き苦悶の表情で空を掻き、泡を吹き始めた所でそれは静まり返った。
「──まだ俺が話してる。そんなに戦いたいならお前は明日俺と前線に出てもらおうか」
もはやその言葉すら届いているか怪しい、兵士が地面に叩きつけられるとその場に嘔吐し痙攣する。
水を打ったように静まり返った。
「毒はダメだ、相手は家庭のある普通の人間だぞ」
「勝てませんよ、お前。そのグチャグチャ言ってる甘さでどんどん形成が悪くなる。捕虜を弾除けに板に張り付けて特攻でもされたら今度はお前が降伏するのか?一兵でもない将軍のクセに」
レオ将軍の口角がヒクリと痙攣した。青筋をたててコチラを見据える様は殺意すら見てとれる。
「黙れ、陛下が何故俺をよこしたか考えるんだな」
「そうですね、お前だけでなく私が居る理由もねえ」