第11章 毒
「案外、怒ってらっしゃらないんですね」
「怒ってますよぉ、ただ……あのバカが自滅する様を見るのも愉快だと思ってね」
ニンマリとした顔からは愉悦の感情が溢れている。確かに会議始めの雰囲気からすれば血気盛んな若い兵士たちがいつまで我慢できるだろうか。
「城の前で言った通り、ドマは落ちない。あのバカは裏をかけないがその方法では負ける作りをしているからな……ヒヒャヒャ…!
死人がより出る方法をヤツが選んだんだ、せいぜい楽しませてもらうとしよう」
そしてルンルンと跳ねるように歩き出す。辺りはとっぷりと日が暮れて陣地の灯りで外はベッタリと黒塗りされたように見通せない。