第10章 行軍
「数奇な縁もあるものだ、彼女が困っていた所を私が拾ってねえ。#NAME4#の知り合いだと言うなら積もる話もあるでしょう。が、もう夜だ。城の見物はまた今度にしようじゃないか」
肩を引き寄せられ額に口付けられる。見せびらかすようなソレにカッと顔が熱くなるのが分かり、思わず視線を伏せた。元々追い払いに来ていた手前、兵士達には断る理由もない。青年は奇妙な顔をしたもののそれに応じた。
「良かったですねえ、お優しい俺の計らいで記憶の人物に会えて」
「ほ、本当にそれだけが目的で来たんですか!?そもそもなんで兵士だって……」
ケフカ様はゆっくりと首を傾げてもと来た道を歩む。分かる筈がない……、私ですら知らなかったのに。
「簡単な話です、わざわざお前一人残して他国に渡るような人間で剣が立つならやることは限られる。兵士だからお前の席がなかったんだろう。
ま、一日目で引き当てるとは思いませんでしたがねえ!」