第10章 行軍
ほぼ毎日寝起きからずっとベッタリと塗られている白塗りをケフカ様が落としていく、本人が満足する完璧な顔立ちを作るために化粧を落とすと眉毛がまるでない。
その傍らで私はひたすら服選びを迷っていた。あまりにガーリーな物は気が引けるのだがケフカ様の趣味なのかやたら可愛らしい物が多い。
「お前、まぁだ悩んでるの?」
「うーん……」
「しょうがないですねえ、わたしが見立ててあげましょう」
そういうケフカ様の手は早くぽいぽいっと投げつけられた一式に目を丸くする。早い、まるで決めていたように。明るい空色のワンピースに白いパンプス、すごく汚れそう。前に私が好きだと言ったからなのだろうそれを眺めた。ケフカ様の眼の色を身につけてデート……。
ケフカ様が化粧をし出した所で目を盗み手早く着替えを済ます。
髪をとかしていると不意にケフカ様が立ち上がり服を漁る、その横顔に目を丸くした。
「ケフカ様……今日は、化粧が抑え目なんですね……?」