第10章 行軍
「さて……024、ここからは皆が作業で私たち等気にも止めないだろう。お前……ドマに知り合いが居ると言ってましたね」
「えっ……、たぶん……実際には居るか分かりませんが……」
ケフカ様の意図が読めずに視線を伏せた、赤く染まった爪がアーマーの縁を神経質にカチカチと叩いている。
「お散歩に行きたくはありませんか?」
「ケフカ様……?」
その猫なで声はあまりにも執念深く冷たく怒りを織り込んで普段のような跳ねた声音は失せていた。どう、答えるべきなのか。断らせたい?それとも私を囮にして見つけ出したい?分からない。
「…………」
「何にもしませんよ、ええ。そんなに怯えることはない……。数日後にはいくらでも殺してまわれますからねえ。」