第5章 合同任務・第十班 狂気と料理の依頼人
その後、山菜組が最も遅く合流し、カバネの持ってきた山菜はシカクとカルタのチェックを受けた。
「この量のワラビはアク抜きが面倒だよ」
「残念。喜んでいただけると思ったのですが…」
「カバネ。こっそりハシリドコロを混ぜるんじゃねえ!危ねぇだろうが。」
「おやおや。私としたことが誤って…」
厳格な検品を受けた山菜たちは、イノシシが煮込まれている鍋に雑に投入された。
「それにしても大量のワラビでしたね。料理に魂注いで長いですが、あんな量のワラビを処理したのは初めてです。」
「ドクミさんがお求めのワラビがあれば、と注視していてつい…カクレシロワラビでしたか。文字からするとその名の通り白いのでしょうね。」
「ええ。そうですね。」
『どういう特徴があるんですか?』
「白みがかった葉で…表面は砂のようにサラサラしています。葉は硬く、小さく、背の高い植物の日陰に自生する傾向があるので見つけにくいのです。」
ドクミはそういい、くったりと煮込まれたワラビを口に運んだ。
「明日はいよいよ最終行程だ。食ったらさっさと休んで明日に備えるぞ」
シカクの一声で、全員が少し急いで器を空にした。
その夜。
カルタといのは,くノ一同士、同じテントで休んでいた。
「そういえば私たち、アカデミーじゃあまり話したことなかったわね」
『そうかも。』
「ねえ───」
「恋バナしない?」といのが言い、カルタは夜更かしを悟った。