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【NARUTO】緋願ノ花

第5章 合同任務・第十班 狂気と料理の依頼人


道中、アスマとシカクらに任務の説明を受けながら、およそ二日掛け、二小隊は草隠れに到着した。

今回の依頼人──忍を引退した、料理研究家・ドクミと合流するため、彼の経営する小料理屋に足を運んだ。

小料理屋「水仙」は、里の中央部から外れた場所にあり、ハゴロモジャスミンが壁面いっぱいに生い茂っている。他にもハーブ類や野菜が庭に実っており、童話を切り出したような庭になっていた。

不機嫌度合いマックスのムクロは、その景観が気に食わなかったのか顔を顰め、「オレ入りたくない」とシカクに言ったが、いのに一喝され、カルタには「じゃあカバネも残していこうか」と言われ、渋々、共に中に入った。



「木ノ葉隠れから依頼を受けた、リーダーのシカクだ。」

「ああ、お待ちしておりました…!小生、料理研究家のドクミと申します。」

ドクミは若く、忍の頃の名残か引き締まった腕が服から見える好青年だった。歳はアスマより下くらいだろうか。

「ここから暫く行くとアオガラスの森と呼ばれる森があり、その山頂付近で採集活動をしたいのですが……。山頂付近は猛獣の類が多く、稀に忍の演習に巻き込まれることもあるので護衛していただきたい。というのが依頼内容です。」

これが森についてまとめてある著書です。と渡され、シカクがパラパラと捲り目を通したあと、アスマに投げた。

「…たしかに。Cランクも納得の危険度ですね。」

背の高いアスマが目を通しているところ、カルタが目いっぱいの背伸びで必死に覗き込むと、何匹かの猛獣のリストが確認できた。
「お前らも目通しておけ」と、シカマルとカルタに本を差し出し、いのとカバネもそれを覗き込んだ。



「ところで、そんな場所で何を取るのでしょうか」

と、この任務における猛獣──もとい、危険人物筆頭候補のカバネが楽しそうにドクミに聞いた。

「ああ。…カクレシロワラビという香草です。」

「なんと、初耳です。」

たしか山菜採集時代もあったカバネが知らないらしい。庭を見ても思ったが、ドクミは相当植物に詳しい人物なのだろう。

「鱈なんかと香草焼きにしたり、すり潰して鮇と合わせると塩焼きみたいになります。──勿論、採集後は手料理を振る舞わせて下さい。」

ドクミはそういい、にっこりと笑った。




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