第5章 合同任務・第十班 狂気と料理の依頼人
「合同任務、ですか…」
「そうじゃ」と肯定する三代目火影に、シカマルは頭を抱えた。
──実の親父に任務中の姿を見られるなんて、めんどくせぇ。
「先日、第七班と第零班にCランク任務を渡した際、どちらも上忍との戦闘になったと報告を受けておる。」
カカシら第七班は霧隠れの鬼人・桃地再不斬と彼に付き従う氷遁使いの白と、シカクら第零班は砂隠れの上忍とそれぞれ戦い、結果だけ見れば全員無事に戻って来た。
「勿論。承知の通り…それらは本来、Bランク以上の任務じゃ」
「三代目のじーちゃん話なげぇ~。つまりぃ?」
「つまり、隠密性を求められないBランク任務を下忍二班の合同とし、任務の安全性を高める方針が決定した。」
シカマルは、シカクら率いる第零班が選ばれた理由をなんとなく察した。
恐らく、不測の事態でも返り討ちにして帰って来そうな下忍筆頭候補だからだ。実際、砂の一件でも、難なく上忍を潰して戻ってきたとアスマが話していたのを思い出す。
「して、肝心の任務内容…いえ、場所はどこなんでしょう。──私は能力上、森だと大変嬉しいです。」
「じーちゃん気にしないで。全然海とか砂漠でいーよオレ。」
ニコニコと笑みを張りつけたカバネの提案に、ムクロは寄壊蟲を噛み潰したような顔をした。
どうやら、先日から続く昆虫毒の収集癖は継続中で、悲しくも同じ家に住むムクロは被害に遭い続けているようだ。
「ええと、場所は草隠れ…任務内容は森に入る際の害虫・害獣、トラップその他からの護衛じゃ。」
三代目からの死刑宣告に、ムクロは萎えたようで、一気に機嫌が降下した。シカクはそれを見、頭を抱える。
──今回も、一筋縄じゃいかなそうだ。