第4章 初任務・風ノ国の要人ドロ!!
その後、ドロの息子の誕生日パーティは滞りなく行われた。
いたく懐かれたカバネは、パーティでも逃げ場はなく、息子の隣で永遠に離して貰えなかった。
カルタの滞在を聞き付けたのか、例のお店から豆腐ナゲットが届いていた。カルタ宛にカードが付いており、この間の会計分はスタンプが押されている。
──恐らく、勘違いでなければ、「また来て」というメッセージだろう。
ムクロは、現地の古着屋と知り合いになったらしく、行きに着ていた、本人曰く『三軍』の服を燃やし、鞄が締まらないくらいの服を買っていた。
『結局あれきり会えなかったな~』
「なあにカルタ~彼氏ィ~?」
ギャルモードに入ったらしいムクロが、目をきゅるっとさせて聞いた。
「遠距離か?やめとけやめとけ」
少し酒の入ったシカクが入り、「遠距離は大概、どっちかが浮気して終わりだ」と下忍になったばかりの子供相手に現実を突きつけた。
『まさか…。私、タイプとかありませんが、最低限自分より強い人っていうのは決めてるんです。』
「えっ、カルタ一生相手できね~んじゃね。」
『私より強いひとなんて一杯いるよ。』
その台詞に、一瞬でギャルモードが抜けたらしいムクロが、カルタの皿から豆腐ナゲットを掻っ攫った。
─────…
我愛羅はあの日から、行動パターンを大きく変えた。
本気で、あの女に二度と会いたくないと思ったからだ。
あれから 髏々宮カルタを思い出せば出すほど、自分の中で長年積上げた”何か”が、大きく崩れそうな気配がしたのだ。
それでも脳裏に焼き付く、あの、我愛羅が恐れた深い海のような瞳と、底冷えするような冷たい声───。
昨日もそれを思い出し、誰かを握り潰した。
誰だったか……思い出せない。
だが、あの檻にいた傀儡使いの男は、どうせ軽くはない処分で未来が潰える予定だった。
最期に俺の糧になるという意味を与えられただけ、良かっただろう。
「が、我愛羅…、ご飯できたから」
怯えながら声を掛けてくる姉にも、普段なら苛立ったが、今日はそれが無い───…というより、あの女への衝動が、圧倒的だった。
あの女を──…
髏々宮カルタを、いつか絶対に
─────壊す。