第4章 初任務・風ノ国の要人ドロ!!
昨日、カルタの提案した作戦とは、こうである。
①小隊をふたつに割り、カバネの救出とドロの護送を並行して行うこと。
②但し、変化の術と迷彩の術、及び分身の術を駆使し、ドロの護送はカルタひとりに、カバネの救出にはシカクとムクロが向かったように”見せかける”こと。
③鉛を含む忍具で常に敵の位置を捕捉すること
そして、傀儡使いの男は、まんまとドロの護衛はカルタだけだと誤認した。
変化を解いたムクロに気付き、戦闘態勢に入ったが時もう遅く。
男の影は長く伸びていたのだ。
「今頃、カバネも脱出しているだろう。半刻もあれば合流できる。」
男は詰んでいた。
…こんなことなら、あんな女に関わるんじゃなかった。
「真逆、本当にあなたが襲ってくるとは…」
ドロが細々とした声で男に話しかけた。男は尚更、それに腹が立った。
「どういう意味だ、あぁっ?!」
「ひっ…いえその、元妻とは…てっきり遊びだと思っていたので。”砂の上忍”という立場を投げてまで加担するとは。」
ドロはたしかに、「元妻の浮気相手が加担している可能性は低い」と、シカクたちに告げていた。
「遊びだぜ。だがな、遊ぶ男にもプライドってもんがあるんだよ!!
別れたくせに俺は軽んじられて、遠回しにお前より男として下だと言われる気持ちが、お前にわかるか?!」
男が激昂し、ムクロのツタを振りほどこうとするが、余計に締めつけが強くなった。
「え~何それ、カッコ悪…」
ムクロは、兄弟に向けるのと同じくらいドン引きした顔をしたが、火に油というやつだ。プライドがズタズタの男はより抵抗する。
「お前のことは勿論、砂に身柄を渡す。──上忍ともあろう者が、私欲のために自里の非戦闘員を殺そうとしたんだ。その上、木ノ葉の下忍を拉致、小隊を襲った。甘い処分は期待するなよ。」
シカクの厳しい言葉に、男はついに項垂れた。