第4章 初任務・風ノ国の要人ドロ!!
翌朝。
「少々ルートを変更します。砂漠の平地を進むので、敵に発見されるリスクは上がりますが、行程を一日短縮できるでしょう。」
「護衛いただく皆さんの判断にお任しますよ、ええ。」
ムクロ・カバネの植物による探知は使えなくなってしまったが、それでも一刻も早く到着することを優先したシカクに、ドロは二つ返事で頷いた。
『何故、急に?』
「傀儡使いの上忍を警戒するなら、尚のこと砂隠れに早く着く方が有利だ。万が一、国に入る前に奇襲を受けても、砂隠れに近ければ近いほど救命の可能性も上がるしな。」
『納得です。』
昨日とは打って変わって、何もない平地が広がっている。時々、心許ない草木があるが、それが何かしてくれる訳ではなかった。
そして、シカクはわざわざ述べなかったが、日が落ちていくにつれ、全員が同じ結論に至る。
「鹿せんせ~、俺ら今日はどこで寝泊まりすんの?」
「そりゃ、どこでも、だ。」
「真逆…」
『まあそうなるだろうね。』
この何もない平地。そして夜は氷点下になることもザラだというこの砂漠の地で。
「運良く洞窟でもあれば別だが…」
『どちらにしても夜襲のリスクはかなり高いですね。…遮蔽物が無くて、遠くからでも目立つ。』
「昨日までのルートでも、いずれこういう場所は通らざるを得なかった。どのリスクを取るかだ。」
その後、カルタが”視て”洞窟やオアシスの類が見つからず、頼りない一本の木の元に夜営を立てることになった。
「見てカルタ~、これに”接木”しても100mも索敵できないや~」
『心許ないね。』
「風の国は緑地化活動をすべきでは?これでは私たち双子に死ねと言っているようなものです。」
『カバネは全身から水分抜いたってきっと死なないから大丈夫だよ。』
決して美味とはいえない携帯食を半刻程で消費し、一番目の見張り役を買って出たカバネに任せ(ムクロは不気味だと反対したが)、他は眠りにつくことになった。