第4章 初任務・風ノ国の要人ドロ!!
「砂までは…あと二日といったところでしょうか。忍の皆さんの足ならもっと早いのでしょうね…」
申し訳なさそうにドロが呟いた。
「オレが背負って走ってあげるよ~ドロさん軽そうだし。」
「怪我でもした時はお願いしますよ…」
とドロはやんわり断る。
『さっきの…”青砂の蠍”の話では、追手に忍者はいないと。本当でしょうか。』
「俺の偏見も入っちゃいるが、親権ってのは金があればどうとでもなる。さっきの追手も、もっと金があれば忍者崩れくらいは雇えただろうが…ありゃただのゴロツキだ。」
『金があるとは思えないと…、ドロさん、どうですか?』
篝火に照らされた、青白い依頼人の顔が照らされる。
「働いてはいなかったので本人には無いでしょう。物欲のある人でしたので…結婚生活の貯金だって、雀の涙ですよ。──ですが、連れ込んでいた砂の傀儡部隊の男ならばあるいは。」
「その男があなたを襲うことは?」
「ないとは言えませんが…」
ドロは続きを言わなかったが、「その可能性は低い」と続くのだろうと判断できた。
「そのクグツ?っての、なんなの?」
『砂独自の戦闘技術だよ。傀儡に忍具や毒を仕込んで、チャクラの糸で操って戦う…術者本体は姿を隠す。』
「気のせいだといいんだが、ハッタリでも”青砂の蠍”なんて聞くと警戒せざる得ない。今回の離婚話に、傀儡部隊の男が絡んでるとなれば尚更。」
「その相手の男、実力としてはどの程度なんでしょう?」
「上忍…です。」
シカクは思わず天を仰いだ。
最初のCランク任務で、ある意味で”当たり”を引いた気配がしたのだ。