第4章 初任務・風ノ国の要人ドロ!!
カルタが迎撃体制に入った瞬間、遠くから鎖鎌がビュンと、木の葉を切り裂きながら飛んできた。
カルタは手甲を盾にそれを弾く。
シカクが”影”を準備したのを横目で捉え、相手を見据える。
「木ノ葉の忍が護衛してるって本当だったな兄者。」
「そうだな弟。だが…我ら”青砂の蠍”の前では、忍者とて敵ではない」
『…青砂の蠍?』
「今日は随分と変な奴に会う日だな…カルタ、少し下がれ」
シカクはカルタの前に出た。
カルタはこれを、サポートに徹しろの意味だと完全に理解した。
「そこの男を大人しく差し出せば、お前らに危害を加えない。どうだ?」
『愚問。』
「ならば、今日が命日だ。」
男のひとりが番傘を投げつけ、カルタがクナイで弾く。
と、傘が裂けた先から幾多ものクナイが降り注ぐ──!!
『風遁・飛梅』
圧縮された空気の弾がクナイに当たった瞬間、強い風が炸裂し、クナイは散り散りに地に落ちた。
それでも甘い軌道で後方に散ったクナイは、双子の植物の壁で防がれる。
「少しはやるな小僧共。だが、次の武具の嵐は捌けまい…っ?!」
「どうした兄者!」
「身体が動かねえ…!!」
袖口からまた武具を取り出そうとしたが、その体制のまま固まっていた。
「ナイス引き付けだ、カルタ」
『はい、先生。』
「さて、お前たちの依頼主、他にいる追手諸々…知っていることを喋ってもらおうか。
残念な知らせだが、俺の部下は、俺より拷問が上手いぞ。」
男二人の目には、シカクとカルタの背後でうずうずと、獲物が与えられるのを待っている獰猛なふたりの男の気配がした。
「カバネ~どうする~」
「仕入れたての毒を。蠍さんに効くかは…試してみないと分かりませんね、ムクロ」
素人目にもわかる、青く蛍光している粘性の高い──ヤバい液体をタプンと揺らしながらニヤリと笑うカバネ、男の口を強引に開かせようと迫るムクロを目の前に、ふたりの男が抗う術などなかった。