第11章 エレン誕生日 せめて今日だけは…
「エレン…舐めたって言った?」
「え…っ……悪りぃ…アンナから出た体液に興味が…あったから 舐めた…」
恥ずかしさでアンナは耳を赤くして唇を尖らせた
「エレンの変態…―それと本って?」
「えっ…と…フロックが…王都で買ったちょっとエロい本を皆で回し読みしたんだよ」
「ちょっと?エロい本?」
「うん…」
「前に目隠しや手を拘束したりしたのもその本読んだから?」
「…ハイ ソウデス」
「エレンのバカ…」
「でも良かったろ?」
「…――…うん… ///」
アンナの尋問はちょっとだけ続いた…
。゜。゜。゜。゜。゜。゜。゜。
今日は港から少し離れた砂浜にある鍾乳洞で野営をする
この場所は以前アンナが遠乗りをした時に見つけた場所で岩肌からは水も湧き出ているらしい
怖いもの知らずのアンナはその水を飲んで大丈夫なのも確認した…
そういう無鉄砲な所は本当に直して欲しい…
訓練生の頃にミカサとアニの対決を止めた時も それまで大人しかったアンナの突然すぎる行動と一撃に 周りで見ていたガヤも静かになった
「すいませーん 転んで土が目に入ったので洗いに行っていいでしょうか?」
アンナは教官に嘘を言って許可を取り
2人の手を繋いで井戸に連れて行き 土埃まみれになっていた2人の顔をアンナが丁寧に洗い流した
「本気で殺り合ったら絶対怪我するでしょ?
勝敗なんかその時のコンディションで変わるし…ムダな怪我をしちゃダメ!
それと土を投げてごめんなさい…目は大丈夫だった?水汲み代わるからそれで許して…」
怪我をするなと言いながらも自分がした事もかなり悪質だったと しょんぼりと謝るアンナをミカサとアニは水汲み2回で許した
その事がきっかけでミカサはアンナとも喋るようになり自然と4人でつるむようになった
そして俺はアンナに恋をした
日が暮れる前にアンナは食事を俺は野営のテントの用意する
1人での遠乗りは野戦糧食を食べているけど 俺が合流すると連絡したからアンナは鍋や食材を持ってきてスープを作っている
夜に下ごしらえとかしてくれたみたいで そのせいで少し寝不足だと言って笑った