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**彩とりどり** 【進撃の巨人・短編】

第10章 リヴァイ 誕生日 ②



後ろからリヴァイが追いかけ雪を踏む音が聞こえてくる

いつもならすぐに捕まるはずが リヴァイは初めての積雪に足を取られて上手く走れてない


立ち止まり足元の雪を雪玉にしてリヴァイに投げた


「あははっ!楽しいね!」

「るっせぇ!」


リヴァイも足元の雪で雪玉を作り私に投げてくる

25歳と20歳のいい大人2人が雪合戦してはじゃく姿を周りは呆れて見てるのかな…


「あっリヴァイ!」


私が振り向いたら リヴァイの投げた雪玉が顔に当たった

痛くないように柔らかく握られた雪玉は当たるとすぐに弾けて見た目よりも痛くない

私の背中にむけて投げた雪玉がまさか逃げてた私が振り向いくとは思ってなかったみたいで顔に当たったからリヴァイが少し慌ている


「痛い」

少し大袈裟に言って雪の中に倒れこむと


「悪りぃ カナコ大丈夫か?」

リヴァイが駆け寄り私に手を伸ばしてきた 顔を隠していた両手を広げ手を掴む

一瞬見えた私の顔が笑っているのを見て

リヴァイは 騙された!って顔をした


掴んだ手を引きよせてリヴァイの体を雪の中に倒した


「やった!私の勝ち!」

リヴァイのお腹に馬乗りになって拳を空にあげて言うと


「なんだよお前は…ふっ…ははははっ 負けだ…俺の負けだよ…」


「リヴァイ…誕生日おめでとう 26歳最初の日は雪まみれだね」


「そうか…今日は25日か」


息を切らして笑うリヴァイの頬は寒さで赤くなっていて そんなリヴァイが愛しくて何度も何度もキスをした



「26歳のリヴァイも好き…ずっと好きだよ」


リヴァイに体を重ねてギュッと抱き締めた































静かな朝だ 昨日の夜飲み残していた紅茶を飲んでいたら 外から笑い声が聞こえてきた

窓の外を見下ろすと カナコが1人で積雪の中を楽しそうに走り回ってる


あーあーそんなに走ってると こけちゃうよ…ほら こけた…次は転げ回って…

カナコは本当に楽しそうに笑うなぁ

全身雪まみれで…あれじゃあ服も靴も濡れてしまうだろうに

ひとしきり走り回った後は花壇の縁に何かを作り並べだした


毎年降る雪の何が楽しいのかね…と思ったが カナコはこっちの世界では初めての事なんだと気付いた




後から来たリヴァイを巻き込み雪玉を投げ合いだした

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