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**彩とりどり** 【進撃の巨人・短編】

第8章  ようこそ 料理団御一行様



「ねぇ…エルヴィン聞いてよ!
リヴァイがぁ…獣の巨人を仕留めるのに 何回しくじったか知ってる?あの馬鹿2回…2回もしくじったんだよ!」


「お前は思い出したら…いきなりそれかよ!」


「あはははは!リヴァイかなり根に持たれてるねぇ」



エルヴィンは私に向きなおり頭を撫ででくれる


「アンナはちゃんと私の願いを聞いてくれたらしいね…嬉しいよ」

「だって最後のお願いだったから…守るしかないもん だから…ご褒美にキスしてよ」

「ここでか?」

顔を上げて目を閉じると私の唇にエルヴィンの唇が重なった
柔らかな感触はエルヴィンの温もりが伝わってきた頃に離れていった


エルヴィンから離れてミケに抱きつくミケも優しく抱きしめてくれた

「ミケの馬鹿……ミケが死んでから大変だったんだからね!」


「あぁ…みんなから色々と聞いた アンナありがとう頑張ってくれて…」


次にハンジを見ると 両手を広げて今か今かと待っている

「ハンジ…ありがとう ハンジがいたからリヴァイも助かったし 飛行機も飛んだ…だから地ならしも止められたよ…」


「アンナありがとう…お互い本当に頑張ったよね…」


ハンジは抱きしめていた私の体を離すとリヴァイへと私の背中を押した







「リヴァイ…」
「アンナ…」

リヴァイの首に手を伸ばして抱きしめるリヴァイは私の頬に軽くキスをして頬を付けて抱きしめてくれた



「リヴァイ…貴方が傍にいたから私は幸せだった 本当にありがとう…」


「俺が穏やかな最後を迎える事ができるなんて思ってなかった
アンナ…俺と生きる事を選んでくれてありがとう…2人の子供の父親にもなれた…幸せな人生だったよ…」


ギュッと私を抱きしめるリヴァイの匂いと体温が懐かしい…

天と地の戦いの後私とリヴァイは一緒に生きる選択をした


「私は子供達夫婦と孫達に見守られて逝ったの…
孫はね女の子2人と男の子1人でめちゃくちゃ可愛かった!」

「……そうか あいつらも幸せを見つけたんだな」

リヴァイが一瞬 父親の顔に戻った



「ミカサ… 辛い決断を貴女にさせてごめんなさい 最後は……私は傍に居れなかった…」


「謝らなくていい 私だけじゃなくアンナさんも…同じ辛い決断をした 」


最愛の人を失う選択をした…言われてみれば私とミカサは同じだった


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