• テキストサイズ

**彩とりどり** 【進撃の巨人・短編】

第8章  ようこそ 料理団御一行様



私はエルヴィンの所に戻ると彼の体にピッタリとしがみついた

「エルヴィンもう居なくならないで…今度は私と一緒に生きて」

それ以上は言葉にならなくて言葉の代わりに涙が溢れエルヴィンのシャツを濡らしていく

「私でいいのか?」

「エルヴィンがいい…」


エルヴィンはリヴァイを見た さっきの抱擁は…お互いに気持ちが残っているようにも見えたから


「エルヴィン 俺とアンナは完結したんだ…そう思えるくらいに幸せだった だから…今度はお前が頑張る番だろ」


「なんだかリヴァイがアンナを嫁に出すみたいだね」


ハンジが言うとミケも笑いうなずいている


「私をリヴァイより幸せにしてよ」


「もちろんそのつもりだよ フランスでいくら探してもいないから杏南を探しに日本に来たんだから…」

「そうだよ…なんで私は日本だったのかな? あれ……エルヴィン日本語喋ってる…」

否…エルヴィンだけじゃないリヴァイもハンジもミケも喋ってた


「不思議だよね…フランス人なのに私達は記憶が戻ったら 日本語が理解できて話せるんだよ!
だからエルヴィンにもしかするとアンナは日本に居るんじゃないかという話になってね来日したのさ」






雲を掴むような話だったがみんなが賛成してくれた

アンナを探すのに 動きやすいよう日本での拠点を作る為店を開く事にした

以前日本の雑誌の取材を受けた編集者などに連絡をして 都会ではない のんびりとした所で店を開きたいと相談をして

まずは店を軌道に乗せてから探す予定だった

「そしたら視察の1日目でアンナを見つけた…これは運命だと思う」


そう言うとエルヴィンは片膝を着いて私の左手を握る
金髪碧眼の美しい王子様が私を真っ直ぐに見つめて ふわりと微笑んだ


「小林杏南さん…私 エルヴィン・スミスと これからの人生一緒に生きてくれないか?」


「はい…これからの人生の全てをエルヴィン・スミスに捧げます」


「指輪は無いから」と エルヴィンは私の左手の薬指にキスをした



ハンジとミケとミカサは拍手をして祝福してくれる その後ろにいるリヴァイも手を上げた


「ずっとお前はエルヴィンを愛してたからな…おめでとうアンナ」

そして俺はそんなアンナをまるごと愛した


こぼれた言葉はハンジとミケに届いてしまい 2人から肩を思い切り叩かれた


/ 78ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp