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**彩とりどり** 【進撃の巨人・短編】

第8章  ようこそ 料理団御一行様



30分くらいしてタクシーでミケさんとハンジさんが着いた


ミケさんは190cmもある大きな人でしかもイケメンだった…このレストランはイケメンしかいないのか?

挨拶もそこそこにミケさんはエルヴィンさんの元に行き試飲をしている

3人が仲良く試飲している姿にキュンとしながら背中を見てるとドドドドドドッとすごい足音と叫びが背後から響いてきた

『アンナーー!君がそうか…相変わらずーーーー!』

あまりにも早い足と早いフランス語でよく聞き取れない それより圧力!圧力が強い!

避けていいのか受け止めるのがいいのか正解が分からない!!

気合いで受け止めるしかないか?覚悟を決めて足を踏ん張る

『クソメガネ!』

私に到着する直前にリヴァイさんの怒号が店に響きハンジさんはピタリと止まった… いや 止まれるんだ

『お前も受け止めようとするんじゃねぇ!吹き飛ばされるだろうが!』

コツンと軽くリヴァイさんに頭をグーパンチされた


なんだろう…この感じ胸がポカポカとザワザワが交差してる


『ごめんねぇ…初めての日本で興奮してしまった 私はポワセニエとソーシエ担当(魚料理とソース全般)ハンジ・ゾエだよ』

『小林杏南です ハンジさんとミケさんはお腹空いてませんか準備できますよ?』


『それじゃあ お願いします 杏南のフランス語は聞き取りやすいね』

『ありがとうございます』

大学での勉強が役にたって良かった

もう2人分のランチセットを頼みに厨房に行くと地元のお茶屋の焙じ茶が置いてあった


店内を見るとリヴァイさんは椅子に座り水を飲み 他の3人は日本酒の試飲をしている



『アルコールより紅茶がお好きでしたよね 日本茶はいかかですか? これは焙じ茶といって お茶の葉をローストした物になります 苦味が軽くなって飲みやすくなってますよ』


お酒より紅茶好きなリヴァイさんに焙じ茶をティーカップに淹れてテーブルに置いた 2人分淹れたから私も隣に座り一緒に飲む

匂いを嗅いでからリヴァイさんは一口飲むと柔らかく笑い『悪くない…』とつぶやいた


『次はどこの候補地へ行かれるんですか?』

初対面だけどリヴァイさんは話しやすい リヴァイさんがというか みんな距離感が近いけど少しも嫌じゃない


『…本当の探し物は見つけたからな 』

『探し物…ですか?』



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