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**彩とりどり** 【進撃の巨人・短編】

第4章  モブリット 猫



エルヴィンの大きな手で頭を撫でられたアンナは顔を赤くしながら嬉しそうに笑う そんな2人をリヴァイは見て隣にいるモブリットを見た


「いいのか あれは」

「アンナが幸せならいいんですよ」

「お前…イチモツちゃんと付いてるよな?」

「リヴァイ…ちゃんと立派なモノが付いてるよ 団長の前と俺の前ではアンナはちゃんと違うから」




モブリットはリヴァイより先輩だが兵長になった彼に対して丁寧な態度をいつもはとっている
こんな会話の時には以前のような砕けた態度で接してくれるモブリットをリヴァイは好きだった

「…惚気か?」

「そうだよ ご心配ありがとう」











幹部と各隊長 副長 班長との明日の打ち合わせが終わり解散となった

壁外の拠点では幹部以外の団員は雑魚寝で 副長のモブリットも例外ではなく自分の分隊が休んでる所へ帰る その背中をアンナは追いかけモブリットのジャケットを掴む


「今日モブリットと一緒にいたい…」


兵士長は分隊長の上になるのでの副兵長のアンナも1人部屋になっていた

周りには聞こえないようにモブリットに言うと


「分かった 後で荷物を持って行くから」


モブリット笑いアンナの頭を撫でる


その様子をリヴァイは見ていて「なるほど」と思った


エルヴィンの時は尻尾をブンブン振る犬だがモブリットには猫なのか…

猫が寂しがり体を刷り寄せてくるのと同じでアンナはモブリットにはそっと体を寄せていく 優しく笑うモブリットをみるアンナからはゴロゴロと喉を鳴らす音が聞こえてきそうな顔で…

確かに ちゃんと違う モブリットがエルヴィンにヤキモチを妬かないわけだな



















簡易の寝床にモブリットが寝るとアンナは自分の分は取り出さずにジャケットを脱いでモブリットに身を寄せる


腕枕をされたアンナは鎖骨の辺りに顔を乗せてモブリットの匂いをスースーと嗅いだ

「臭くない?」

「モブリットの匂いが濃くて酔っちゃう」

「俺も…アンナの頭の匂いが濃くて酔いそうだよ」

「キスしたい」

クスクス笑いながらモブリットはアンナの唇にキスをした 触れるだけの軽いキスを…


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