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もう一度、を叶えるために。second

第19章 オビトを釣ったつもりが…





クナイが飛び交う音。

刃が風を切る気配。

水の鮫が飛び交い、合間を縫うように豪火球が入り混じる。


当たり前だけど、二人とも本気だ。

イタチは私を追い、鬼鮫さんは先生を追っている。
時々、先生と背中合わせになるんだけど、互いに終始二人の攻撃に押されっぱなし。

イタチ相手に下手な小細工は効かないし、短距離の瞬間移動も高確率で見破られる。
いつもだったら頼りになる先生の頭脳も、正面からねじ伏せられてる。

そもそもが、万全の状態じゃないってのが、ね…。

「…ぐっ…!」

イタチのクナイは予測不可能なんだよね!
避けきれずに、さっきから掠り傷ばっかりだ。
少しの考え事すら出来やしない…!

「その眼、気に入らなかったんですよねぇ。今日こそ、刈り取らせてもらいますよ。」

離れた所から鬼鮫さんの声が聞こえた。
先生は…劣勢だ。

「余所見とは、余裕だな。」


ボォォオオオオオ!!!



あっつ!!

ぎりっぎり回避!

あんなのまともに食らったら致命的だっつの!


「…諦めろ、エニシ。」

…私の命を?

それとも、イタチを?


どっちも嫌よ。


ガキン!!!


「…答え、分かってるくせに。」

「ここまですれば…、普通は引くんだがな…。」

クナイでの鍔迫り合い。

間近で見たイタチは自嘲気味に笑う。

「…きっと後悔するよ。」

「…これが最善だ。」

血のような紅く昏い写輪眼に、私の顔が写っている。

まるで、私の方が後悔してるみたいな顔。

そう思ったら、何だか涙がこみ上げてきた。


ダメ。

泣くところじゃないから。


しっかりしてよ!私!


切り替えて。

集中よ、集中。


「…私は何があっても覆さない。」

言霊よ、言霊。
大丈夫。積み重ねていけば、きっと道は開ける。

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