第19章 オビトを釣ったつもりが…
ん……?
だれ…?
温かい手が目に当てられた感覚で、目が覚めた。
もぞもぞっと動き出した私に気づいたその人は、そっと手を離す。
「エニシ…?起きたの…?」
その声は…
「シズネさん…?」
「あぁ、良かった…。」
そう言った後、ほうっと息をつく音がした。
「まったく、あなたって子は…。随分と無茶したわね。」
あ、お叱りモードだ。
「綱手様も随分とご心配されていたわ。無茶をするのも大概にしろと、お怒りよ。」
「げっ…。」
わ〜…今度会ったら拳骨が飛んできそう…。
シズネさんの手がそっと目に当てられて、私はすっと目を閉じた。
「でも、本当に驚いたわ。まさか、川の国から連絡が入るなんて。」
え…?
「万華鏡によるものなんでしょう?目が見えなくなったのは術の反動ね。」
「…ここって川の国なんですか?」
「えぇ。水の国から随分と遠くまで来たわね。そのお陰か、根の監視からは逃れられたみたいだけど。」
「そうなんですね…。」
本当に随分と遠くまで飛んだな…。
「本当は、カカシさんから連絡が入った時、綱手様も来たがったのよ。けれど、お立場があるし、根の目もあって諦めたのよ。」
「…ご心配おかけしました。」
「本当に…。あなたの無茶には肝が冷えるわ。」
「すみません。」
でも、嬉しいな。
シズネさんの治療、私好きなんだよね。
シズネさんのチャクラって、なんていうか…、凄くほっとするの。
ほわほわあったかい感じがして、包まれてて、それでいて的確で。
シズネさんのチャクラが、みるみる私の内側に浸透していく。
眼が一番気持ちいい。
ずきずき痛んでたのが、かなり楽になる。
チャクラ切れの感じも徐々に抜けていって、息がしやすくなった。
ふぅ、と大きく息を吐くと、シズネさんも息をついた。
「…無理しすぎよ。ちゃんと自分の限界も覚えなさいね。」
「はぁい。」
叱られているはずなのに、その声が妙に心地よくて、思わず小さく笑ってしまった。