第19章 オビトを釣ったつもりが…
「まぁまぁ…。取り敢えず、ここではなんですから、場所を移しましょう。」
「仕方ないのう。お主ら、儂の宿に来い。」
「ありがとうございます。」
先生がお礼を言ったので、私もペコリと頭を下げた。
そして、ぞろぞろと立ち上がる気配がする中、手探りで立ち上がろうとすると、ひょいっと抱き上げられてお姫様抱っこ状態に。
一瞬フリーズしてから、はっと我に返った。
「ちょっ…!あ、歩きますから…!」
お姫様抱っこは恥ずかしいって…!
「まだ、歩けないでしょ。」
「い、いや、そうですが…。」
「じゃ、おんぶだったらいいの?」
先生はそう言って、一度私を降ろすと、ひょいっと背負い直した。
…問答無用っすか…。
「…すみません。お願いします。」
まともに歩けないなら…しょうがないか…。