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もう一度、を叶えるために。second

第19章 オビトを釣ったつもりが…



「先生、そろそろ休憩しましょう。チャクラ、ヤバくないですか?」

そう言ったら、少し目を瞠ったあと、自分の体に意識を向け始めた。

「そうだね…。悪いね、つい夢中になってたみたいだ。」

「いえいえ、大丈夫ですよ。私も勉強になりましたし。さて、眼を…」

診せてください。

その言葉は続かなかった。

ぞくり、と背筋を這い上がる悪寒。
それと同時に、先生の真後ろに、歪む空間が見えた。

咄嗟に先生を引き寄せて距離を取ると、先生のいた場所に大きな鮫肌が突き立てられる。

「ふん…、勘がいいな。」

「オビト…!」

目の前には鬼鮫さんが立っていて、その背後から別の声が聞こえた。

「出て来い!」

そう怒鳴ると、ふっと笑う気配がする。

「お前達の狙いは分かっている。だからこそ、その思惑に応えるつもりはない。」

オビトの言葉に重なるように、鬼鮫さんがゆっくりと刀を構える。

「代わりと言っては何だが、お前に客を用意してやったぞ。」

客…?
何言って…

怪訝に思っていたら、鬼鮫さんの後ろからもう一人が姿を現した。
その顔を見た途端、心臓を握り潰されたみたいに息が詰まる。


「…イタチ…。」


そんな…。


なんで、ここに…。


「精々、楽しめばいい。」

その言葉を最後に、渦巻きが消えていく。

「くそっ…!」

してやられた…!
ずっとこっちのこと把握してたんだ。

「先生…。」

「最悪のパターン、だな…。」

「はい…。」

想定してたことはしてたんだよ、先生が。
けど、眼がリンクしてるんだから、こうなる前に何らかの予兆はあると踏んでたんだよ、私は。

なのに、最悪も最悪な事態になっちゃった…。

こうなれば、逃げる一択なんだけど、そう簡単にはいかないよね…。

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