第18章 白虎のお里に行ってみよう
さっそく家に帰っていた双子に説明したけど、二人は渋い顔をしてじと目で私を見るばかり。
「駄目だってば。」
「エニシが出るなら私達も出る。」
骨が折れるだろうとは思っていたけど、想像以上になりそうだね。
「いやいやいや。折角家族水入らずなんだから、このままいなよ。試したいことがあるから少し出てくるだけたから。」
「じゃあ、私達も付き合う。」
うん、聞いてた千雪ちゃん?
「写輪眼を試すの。何が起きるか分からないんだってば。だから、二人にはここにいてほしいの。」
「…それって今、私達が何をしてるか分からないから?」
当てつけだと思ってるのかね、紗雪ちゃん?
「いや、まったく違うから。大丈夫だよ、隠れ家の近くに行くだけだから。何もありはしないよ。」
何もないとは思えないけど、何もないことにしなきゃね。
にっこり笑顔を作ると、二人は怪訝な顔をした後、げんなりした。
「「ついてくから。」」
うぅ〜んん…!
平行線…!
どうすっかな〜、と頭を抱えていたら、隣から助け舟が出た。
「君達はさ、エニシの助けになりたいんだよね?」
先生が優しく問うと、二人は頷く。
「「そう。」」
「その為に今、凛風さん達に修行つけてもらってるんだよね?」
修行?
そうなの?
双子を見ると、私には気まずげにしながらも、何で知ってるんだと言わんばかりの顔で先生を見る。
先生はふっと優しく笑う。
「エニシもね、君達の為にも強くなりたいのよ。もう大事な人を失わないで済むように。でも、俺達が持つこの眼は、場所を選ばず使うことは出来ないんだ。エニシは君達を大事に思うからこそ、故郷であるここを壊すような真似はしたくないんだよ。」
そう言うと、双子はぐっと言葉を詰まらせる。
「強くなりたいのはみんな一緒だよ。だから、少しだけ外で試させて。きっと無事に戻ってくるから。君達は君達の出来ることをしてほしいんだよ。」
「何かあったらきっと知らせるし、頼るから。ね?」
先生に便乗するように言葉を重ねると、双子は漸く渋々ながら頷いてくれた。
「ありがとう。無事に戻るから待っててね。」
「きっとだよ。」
「無茶しないでね。」
双子を抱き寄せると、二人はすりすりっとした後、ぎゅっと抱きしめ返してくれた。