第18章 白虎のお里に行ってみよう
考え込んでたら、きゅっと軽く手が握られて意識が先生に向く。
「今まで、出来そうで出来なかったんだけど、今日その謎が解けたよ。万華鏡に変えなきゃならなかったんだね。」
戻った話題に、一瞬頭が追いつかなかった。
「あぁ、空間忍術の。万華鏡に変える時は、チャクラをこう動かすとやりやすいと思います。」
そう言って私は両手から繋いだチャクラを動かすと、先生はそれを頼りに写輪眼に集中する。
「…これはまた…。結構、チャクラを食うね。」
「慣れないとかなり削られますよね。まぁ、これも極論はチャクラコントロールですね。」
「ま、それに尽きるよねぇ…。」
「ですね。残念ながら近道はありません。…折角だから、やってみます?」
「そうだね。お前が補助してくれてる内に感覚掴みたいし。」
「サポートはお任せあれ。」
そう言って私も万華鏡にチェンジすると、先生は私の瞳をまじまじと見る。
「お前のって、梅の花みたいな模様なのね。」
「みたいですね。兄ちゃんみたいに手裏剣みたいなのが出ると思ってたんですけど、違いました。」
「そう…。ま、取り敢えずやってみるよ。」
「どうぞ。」
私のチャクラを少し補強しつつ、万華鏡の手伝いをすると、不安定ながらも瞳の形を変えていき、私の後方斜め上を見ながら、術を発動させていく。
「…成程、こうするのね。」
先生の呟きに後ろを振り返ると、木の枝の一部が渦巻きに吸い取られていくところだった。
「コツ掴めたみたいですね。」
相変わらず飲み込みが早くていらっしゃる。
「お陰様で…」
言いかけた先生は、不意に顔を強張らせた。
「これは…。」
ばっと右目を隠し、万華鏡で前方を凝視する先生。
ひょっとして…
「違う景色が見えてたりします?」
「あ、あぁ…。」
やっぱり…、え!?
不意に先生の後方、私の正面上側に、薄く小さな渦巻きが現れて、思わずぎょっとした。
私は急いで先生の万華鏡を片手で覆ってチャクラを乱す。