第18章 白虎のお里に行ってみよう
お食事会が終わる頃には、双子と凛風さんはすっかり仲良くなっていて、暁然さん達と一緒に後片付けをわいわいやっていた。
その間、桜綾さんの勧めもあって、私達は散歩へと連れ立った。
「まさか、白虎の里に来れるとは思ってもみませんでしたね。」
「そうだね。俺も外で待つだろうと思ってたよ。」
「あの二人もだいぶ打ち解けたみたいだし、ほっとしました。」
双子がお母さんと仲良くなっていて本当に良かった。
家族がいて、ちゃんと迎え入れてくれるんなら、それに越したことはない。
「…もし…、あの子達がここに残りたいって言ったら、お前はどうする?」
「残りたいって言ったら?そりゃ、残ればいいんじゃないかな、って思います。」
「契約はどうするの?」
「双子次第ですけど、解術しますね。その方があの子達の為ですし。」
いつどうなるか分からない奴を永遠と待つ必要はないよ。
「…それは…、イタチとの事があるから…?」
「まぁ…、それもあります。」
イタチとの事が片付いても、いつどうなるか分からないのは変わらないんだよね。
「そこまでイタチに拘るのは何でなの?」
その質問、久々だな…。
綱手様とシズネさんにもよく聞かれてたっけ。
「それが、兄との約束だからです。」
「約束…?」
まぁ、それだけで?って思うよね。
私にとって、約束でもあり、遺産でもあるんだよね。
「最初は一族を救いたい、運命を変えたいっていう私の我儘に、兄ちゃんが手を貸してくれたのが始まりでした。途中から、イタチや先生やテンゾウさんを巻き込みましたけどね。」
「あぁ…あれね。懐かしいね。」
「懐かしいですね…。あの時はありがとうございました。」
「どういたしまして。…こちらこそ、ありがとう。あの時、お前が全部の泥を被ってくれたんでしょ?」
泥…?
あぁ、あれか。
うちはの里興しに関わった全員が罪に問われるっての阻止してもらったやつだ。
そこは三代目には感謝してる。